グラントリノ

エレノアやタンブラーと、いわゆるハードコア系のムービーカーが続いてきました。ここらで少し違った感じのプロジェクトも良いのではないかと考えました。映画と結びついたクルマを探すと中々ありません。さらにお題(どんなムービーカーにするか?)を探すのではなく、出会いというのを大切にしたいと考えております。

という訳で、出会いが有りました!

「グラントリノ」です!

私が最近?見た中で素直に「良かった。」と言える作品のひとつです。タイトルにもなっている、主人公がこよなく愛している72年型グラントリノ、これと同じタイプが偶然見たebayに出品されていました。

グラントリノ内部

いまさらとは思いますが、映画のトリノと同じスタイルは、72年の1年間しか作られていません。そしてさらに映画と同じボディバリエーションは、ほとんど市場に出ないんですよ。そして今回見つかったのは、72年式の2ドア、ファストバック。ルーフにビニールが貼られているタイプでドンピシャです。

内装はグリーンでオートマ、フロアシフト(せっかく72年式が見つかってもコラムシフトがほとんど)で映画と同じ。窓もパワーウインドではなく、映画と同じハンドレギュレーター(手回し)でした。エンジンンも、351コブラジェットでこれも映画と同じ!唯一の大きな違いはシートの形状でした。同じハイバックタイプなんですが、ステッチが違います。多分映画のはグラントリノスポーツのDXタイプだったんでしょう。メーターパネルがウッドでステアリングのパッドにもウッドが入っていましたから。ですので、DXタイプ設定のシートなんでしょうね、映画のは。

残念ながら、ボディカラーは暗いグリーンに塗り替えられていましたので、当時のメーカーのグリーンに塗り替えます。サイドのラインは資料を集めて再現します。ステアリングは中古が見つかりました。シートはとりあえず我慢して、中古を探すか、マスタング用のリプロシートを改造して作るかです。フルレストアというより、磨き上げる方法で行きます。ずっと大事にしてきた感を出したいと思います。


グラントリノフロント・バック

特別製作されたクルマではありませんが、この時代のアメ車は何とも言えない力強さと味があります。さらに、意外にこのトリノは日本に少ないんですね。映画で名前が知れたのに、いざ見たいと思っても現車が中々無い!かく言う私もその一人でした。

全塗装を行うに当たって、私が一番信頼している塗装工場と職人さんが工場の新築の為、来春まで塗装が出来ません。このクルマは絶対にそこに塗ってもらいたので、それまでに他の部分を進めておいて、最終仕上げを来春に行います。

すると必然的に展示は来年になります。

ゆっくり進めます。

展示が開始されたら、どうか見に来てください。そして劇中のイーストウッドの様に、椅子に座ってビール(PSガレージでは、キリンフリーで我慢)を片手にトリノを眺めながら、「いつみても良い車だ…。」と呟いてみるのも一興だと思いますよ!!

2010.6.23 那須PSガレージ